「食事量を控えめに」は当然のアドバイスでありますが、ダイエッターにとっての「控えめ」は常識とはかけ離れているようです。
いつもの量からの「控えめ」
いつも多くのジャンクフードを食べている人に「控えめ」について聞くと
ジャンクフードを食べている量が多い人ほど「控えめ」の基準があがった。
控えめの基準は、一般的な控えめではなく、私にとっての控えめとなる。
当然といえば当然の結果ですね、速く走れる人に対して「控えめに走ってほしい」と注文しても、一般的な人間からしたら、それでも速いペースでしょうからね。
最適量<控えめ
クッキーに関して、
- 最適量はいくつだと思いますか?
- 控えめはいくつだと思いますか?
の二つの質問をしたところ、最適量よりも控えめの方が多い結果となった。
控えめに代わる新たな基準
例えばカロリーでの管理、3000㎉までに抑えると決める。
割合での管理、いつもの9割くらいにする。見積もりが甘くなるのがダイエットの世界なので、自分の中で9割のつもりでも実際はいつもと同じというのは、よくある話。
後から減らす作戦、いつもと同じ量を配膳した後に半分にする。 これでも匙加減なので認知のゆがみを直さないと効果薄
自分の認知を疑う
自分の感覚は間違っているという前提でダイエットをする。
「全然食べてないのに痩せないんです…」という人の食事を書き出してもらったら、ものすごい量食べてたというのはあるある話
- 今日は少ししか食べてない → たくさん食べている
- 控えめ → 自分にとっての控えめは一般的には食べすぎ
- 間食してない → 何かしら食べている 記憶にないだけ
- 太った → 太ってない、勘違いかむくんだだけ
- 痩せた → 痩せてない、勘違いか水分が抜けただけ
- 塩、砂糖少々 → 大匙いっぱい
文字にすると笑い話だが、これが現実
アドバイスする際も「食事制限して、運動もちゃんとやってるし睡眠やストレス管理とかも気を付けてるのに全く痩せないんです。どうすればいいですか?」と質問されても
質問の9割が嘘です。本人は嘘をつこうとしてついてるわけではないでしょうが、鵜吞みにして話を聞いていると間違ったアドバイスになってしまいます。
まとめ
ダイエッターにとっての控えめは自分にとっても控えめという意味であり、その控えめの量は全く正確に見積もれていない。ダイエッターは認知のゆがみが起きやすいことを覚えておく
今日の食事は控えめにするぞという目標設定は意味が薄いのでやめる
具体的にカロリーや量を提示する。