またまた認知バイアスの話。
能力を過大評価するバイアスは、自分のパートナーにも当てはまるようだ。
自分の評価
自己評価で自分の知性・賢さを予想してもらったところ、IQ換算で30ポイント以上高く予想した。
ほとんどの被験者は自分は平均より上だと答えた。
知性は過大評価の影響が、ほかの項目よりも顕著だった。
全体の8割が自分は平均以上だと考えているという話。知性は姿が見えないので仕方ないのかもしれませんね。
運動能力や学力などは目に見える形になるので、過大評価が少ないです。
パートナーの評価
自分のパートナーに関して知性・賢さを予想してもらったところ、男性は彼女をIQ換算で36ポイントほど高く予想し、女性は自分の彼氏を38ポイントほど高く予想した。
自己評価よりも、パートナーの評価のほうが大きく見誤るようです。
大きな差ではないですが、女性のほうがパートナーの男性を知的に思っている。
パートナーは賢い人を求めてる?
自分のパートナーを賢いと思い込みたいということは、パートナーには賢くあってほしいという願いが隠れていると考えられるかもしれない。お金や顔よりも潜在的に知的レベルを求めているというのは朗報になりえる。
賢い人を求めてると口にだしてしまえば、お前と釣り合わないなどの言葉をかけられてしまうので、防衛のために他の条件を求めてると言ってしまうのではないか
自分と同じランクしか付き合えないと思っているからか、パートナーの知的レベルが低ければ、自分の知的レベルの低さを認めたことになるので、パートナーの知的レベルを高く評価してしまう。
所属団体にも影響しているか
自分のパートナーだけではなく、自分の家族はどうだろうか?遺伝子の関係から賢くあってほしいと考えてしまうかもしれない。
自分の所属する団体はどうでしょうか?
会社や住んでいる場所はどうだろうか?自分が所属するところは平均よりも賢いと考えてしまっていないでしょうか?
同じ趣味の仲間は?同じものをもっている人は?
自分の延長上のものも自分と同じと考えてしまうので、認知のゆがみが発生していると考えていいです。
まとめ
IQ換算で30ポイント以上はかなり高め
どちらにしても、悪いバイアスではないので矯正する必要性はないですが、相手が思ったより賢くない事実を目の前にしても、がっかりしないようにしたいですね。
自分が平均より賢いと考えるのは、自分以外が愚かだと考えることと裏表です。
人は自分たちの考えが正しいと信じて間違いを起こしています。自分は愚かだと考えるべきではないですが、賢いから正しいという風に考えるのは危険です。
超人の条件は知的謙遜ですが、末人的には天才の自分でも間違えることはあるよね。くらい思っておきましょう。