末人の物語

2000万円問題の真意、貯金しろという意味ではない!?

2000万円問題とは、今後の世代は老後資金として、年金だけでは十分な生活が賄えず、年金にプラスして2000万円ほどの貯金が必要になるという試算を受けて。

それほどのまとまった資金をどのようにつくっていくかの問題

表面的には『節約して貯金しろよ』というメッセージに見えるが、隠されたメッセージを語る。

経験に投資する

2000万円以上は不必要

安心して老後を暮らすためには、2000万円の貯金が必要ではあるが、裏返せば2000万円以上の貯金は不必要ということだ

いくら稼いでも不安で働きづめ、老後のためにと今を楽しめていない人たちに警鐘をならしている。

2000万円貯まる目途がついているなら、他のことにお金を使ってみてはいかがでしょうか。

具体的には積み立てNISA、IDECOを満額すれば十分でしょう。

経験の価値は右肩あがり

では、何にお金を使えばいいのでしょうか?答えは経験です。

投資の世界では今の1万円が将来の2万円になります(場合によります)

経験の世界も同じで、今の経験値は将来2倍になります。

今、経験をすることが、幸福という資産になっていきます。死ぬ前に後悔すること上位は、いずれも『経験しておけばよかった』です。

もっと、節約して老後にお金を貯めておけばよかったと後悔する人は稀だということを覚えておいてください。

経験の価値を信じる

経験の価値を低く見積もっている場合が多いです。

思い出はプライスレスといいますが、過去の経験を思い出して、その経験に金額をつけてみてください。

その思い出を消すかわりに、いくらかもらえるとしたら、何円で売りますか?

経験を甘くみている人が多いと感じます。経験の価値を信じてください

知育玩具では楽しめない

楽しむという行為にはスポットがあります。そして、楽しむ力は歳とともに右肩さがりになっていきます

結局、今楽しめそうなことは今しか楽しめない

例を極端にすれば、理解がしやすいかもしれません。

例として、おしゃぶりを今購入して楽しめるでしょうか?赤ちゃんの頃は非常に楽しめたと思いますが、今では一秒も楽しめないかもしれません。

子供のころに無性に欲しかったもの、『大人になったらお金を稼いで買うぞ』と思ったものがあるのなら、思い出してみてください。

実際にその商品を大人になってから買いましたか?

購買欲も右肩さがり

歳とともの右肩さがりなのは、楽しむ力だけではありません。

物を買いたいという欲求もさがっていきます。

ここでも、自分の10年前と比べてみてください。欲しいものが段々減っていってはいませんか?

物を買いたいと思わなくなるということは、物がないストレスを感じづらいということです。

おおかた将来のお金の不安というのは、将来欲しいものがでてきたとして、お金がないことで手に入らないストレスが怖いということだと思います。そしてそのストレスは減っていきます。

今の自分が歳をとっただけなのが、自分の老後ではありません。歳をとるということは必然的に変わってくるものがあります。いまの強い欲求をもったまま老後を迎えるとは考えてはいけません。

2000万円じゃ足りない

理屈的には老後生活には2000万円でたりることになりますが、感情的にはそう簡単にいきません

お金はステータス

お金を何につかっているか、お金をどれだけ持っているかがステータスになります。

資産一億円もっている人は周りから羨ましがられて、幸福を感じることができるかもしれません。

資産を取り崩していくことが自分を否定すること、自分の人生を否定することにも繋がる人もいます。

いつ死ぬかはわからない

2000万円問題は定年を迎えてから老後30年を生きるにはという前提で計算されています。

今は人生100年時代といわれていて、95歳で必ず死ぬかどうかは分かりません。

長生きリスクともいわれています。長生きリスクに対応するためには2000万円では足りません。

子供、孫の世話をしてあげたい

2000万円は夫婦二人の生活を賄うにはという前提で計算されています。

子供や孫に渡したい、残したいお金というのは勘定されていません。

しかし、子供達を金銭的に援助してあげたいというのは人心でしょう。

選択肢は心の安定

お金は選択肢を増やしてくれます。

贅沢しないのと、贅沢できないとでは意味合いが変わってきます。

転職できるけど、今の会社で働くのと、今の会社で働けなくなったら働き口がなくなるとでは、仕事に対しての向き合い方が変わるように

いざとなったらできる という選択肢を残しておくのは心の安定に大きく寄与してくれます。

お金との付き合い方を考える

2000万円問題の真意とは、具体的な数字をだすことによって、お金との付き合い方を見直してみてくださいということです。

  • 老後、何にお金を使いたいですか?
  • 具体的にどれくらいの貯金が必要になりますか?
  • あなたにとってお金はステータスですか?お金が人の価値だと思いますか?
  • 子供の世話をどれくらいしてあげたいですか?渡せるのはお金だけですか?
  • いくらの貯金があれば心が安定しますか?

まとめ

経験と貯金の程よいバランスがとれるといいですね。

私は経験の価値を信じて、もうすこし今に投資したいですね