新しい環境に入って1年目は全員が「私は浮いている」と感じています。
新入生の全員が「自分が浮いている」と感じているという一致をみせるのは皮肉な話ではあります。
10年チームに1人だけ新入りが入ったという場面では、浮いている可能性はありますが、ほとんどの場合が気にしすぎです。
間違った思い込みから、間違った行動をしないように心がけましょう。
「自分は浮いている」と思うと起こる弊害
「自分は浮いている」と感じて、早めに馴染もうと頑張るという努力の方向性にいくのであれば、その誤認識は問題ではないのですが
間違った方向にいくことは往々にしてあります。
人は、自分の考えていることを正しいと思える証拠をあつめる癖があります。
専門的には確証バイアスといったりもします。
つまり、いろんな角度から自分は浮いていると思える証拠を集めようとするのです。
それが筋が通っていなくても、信じ込んでしまうのが厄介なところです。
①人間関係を築かない
自分は浮いているからと、人間関係をつくる努力をしなくなります。
その結果、本当に浮いた存在になり、自分の考えを証明する形になります。
②助言を素直に受け取れない
相手の助言の裏の意味を探そうとします。
私のことを受け入れてない人が私に素直に助言をしてくれるわけがない、なにか裏があるはずだ、という思考ですね。
そして、その助言がうまくいかないとなると、やっぱりなと自分の考えを証明する材料になります。
③問題を隠す
自分は浮いていると思っていると、人に相談することができなくなります。
そして、自分のミスは弱みでしかなくなるので、
弱みを見せたらつけこまれるという恐怖から、ミスを隠そうとしてしまします。
④常に注目されていると感じる
注目されていることを力に変えることができる人にとってはメリットですが、多くの人はそうではありません。
自分の一挙手一投足がみられ、笑われ馬鹿にされているのではないかという疑心暗鬼で脳が埋め尽くされます。
そんな状態では健康的な生活を送れません
相手も同じ
自分は浮いていると皆が感じているという話は、自分だけでなく相手にも当てはまります。
誰もが不安なんです。
であれば、相手の不安を取り除いてあげれば、喜ばれることでしょう。